複利とは何か?
今回のテーマは「複利の力」です。よく投資の話で耳にする「複利」という言葉ですが、その本質をご存知ですか?天才物理学者アインシュタインが「人類最大の発明」と称えた複利の力について解説します。
単利と複利の違い
まず、金利には「単利」と「複利」があります。
- 単利は元本に対してのみ金利がつく方式です。100万円の元金に1万円の利息がつき、翌年も同じく1万円の利息がつくというものです。
- 複利は元本に加えて、その利息にもさらに金利がつく方式です。例えば、100万円に対して1万円の利息がついた場合、翌年は101万円に対して利息がつくため、利息が増えていきます。
複利の力は、この「利息に利息がつく」ことで資産を雪だるま式に増やしていけるという点にあります。
複利の力を活かすための投資先
複利の力を活かすためには、どこに投資すれば良いのでしょうか?答えはシンプルです。インデックスファンドに投資することです。インデックスファンドは市場全体の動きに連動した投資信託で、長期的に複利の効果を得ることができる最適な投資先です。
複利の力を最大限に発揮する方法
投資信託を購入する際は、「分配金なし」の商品を選ぶことをおすすめします。
分配金がないことで、運用会社が自動的に再投資してくれるため、複利の効果が最大化されます。個人で配当金を再投資する場合、毎回税金が引かれてしまうため、この仕組みが有利に働きます。
三姉妹の資産シミュレーション
ここで、三姉妹を例にして、複利の力がどのように資産に影響するかシミュレーションしてみましょう。
長女:地道にコツコツ真面目タイプ
長女は毎月3万円を50歳まで投資し続け、投資総額は1152万円。
次女:20代で全力投資のハイペースタイプ
次女は毎月6万円を30歳まで投資し、総額792万円。その後は投資をやめています。
三女:甘え上手で一括タイプ
三女は最初に親からもらった360万円をNISA枠で一括投資し、それを放置しています。
それぞれの資産額がどう成長するか、見てみましょう。
結果発表
30歳時点の資産額
- 1位:次女 約1614万円
- 2位:三女 約1130万円
- 3位:長女 約847万円
50歳時点の資産額
- 1位:次女 約1億800万円
- 2位:長女 約7900万円
- 3位:三女 約7600万円
この結果からも、早く多くの額を投資し、時間をかけて複利の効果を活かすことがいかに重要かがわかります。
72の法則・115の法則・126の法則
72の法則、115の法則、126の法則は、資産がどれくらいの期間で倍増するかを示す法則です。
- 72の法則:投資資金が2倍になる期間を計算します。年間利回り×運用年数が72になるように計算します。
- 115の法則:資産が3倍になる計算です。
- 126の法則:積立投資で資産が2倍になる期間を表します。
例えば、年間10%の利回りであれば、資産が約7年で2倍になるという計算です。
複利の魅力を活かした投資戦略
少額からでもコツコツと積み上げていくことで、複利の力を最大限に活かせます。大切なのは、入金力を高めること、そして早く始めることです。資産形成の鍵は、できるだけ大きな額をより早く投資に回すことです。
まとめ:複利を味方にして資産を最大化しよう
複利の力は、時間をかけて投資を続けることで最大限に発揮されます。少額からでも始めることが重要であり、分配金なしのインデックスファンドに投資することで資産を効率的に増やすことができます。将来のために、早めに投資を始め、複利を味方につけて資産を築いていきましょう!
この記事を通じて、複利の力についての理解が深まり、今後の投資戦略の参考になれば幸いです。
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